専門看護師は、公益社団法人日本看護協会によって認定される資格です。
専門看護師制度は、日本看護系大学協議会と連携して運営されています。複雑で解決が難しい看護問題を抱える個人や家族、集団に対して高度な看護を効率よく提供するために、特定の専門看護分野の深い知識と技術を持つ専門看護師を育成し認定しています。
専門看護師の認定審査に合格し、特定の専門分野で優れた看護実践能力を持つと認められた看護師が、専門看護師です。
専門看護師は、卓越した看護の実践や看護者などに対する相談、円滑なケアのための保健医療福祉関係者の調整など、6つの役割を持ちます。専門看護分野はがん看護、精神看護、地域看護など13の分野で、専門看護師の教育課程としては放射線看護も認められています。
専門看護師の認定審査の受験資格を得るには、日本の看護師資格を持ち、2年以上看護系の大学院で学んで専門看護師の教育課程を修了する必要があります。さらに実務研修が、通算5年以上あることも条件です。その内の3年以上は、専門看護分野の実務研修でなければなりません。
専門看護師の認定審査は、書類審査と筆記試験です。
合格すると専門看護師認定証が交付され、専門看護師として登録されます。資格は、5年ごとに更新審査があります。
なお、専門看護師登録者一覧によると、専門看護師の80パーセントは病院に勤務しています。専門看護分野に関連する部署に配属され、他の部署と兼務しているケースが一般的です。